目次
ポンプ動力計算ツール
ポンプ動力の計算式
ポンプの必要動力 P は次の式で表されます。
\(P = \frac{\rho \cdot g \cdot Q \cdot H}{\eta}\)
- P:ポンプ動力 [W]
- \(\rho\):流体密度 [kg/m³]
- g:重力加速度(9.81 m/s²)
- Q:流量 [m³/s]
- H:全揚程 [m]
- \(\eta\):効率(小数、例: 70% → 0.70)
入力項目の説明
- 流量 Q [m³/h]
ポンプで送る流量。単位換算:- 1 m³/h = 1000 L/h
- 1 m³/h ≈ 16.7 L/min
- 揚程 H [m]
ポンプが持ち上げる高さ(圧力差)。配管の圧損を含めて入力します。 - 流体密度 ρ [kg/m³]
水は 1000、海水は約 1025、空気は約 1.2(常温常圧)。 - 効率 η [%]
ポンプ効率(70〜80%が目安)にモーター効率を掛け合わせたものを入力してください。
計算例
例)水を 100 m³/h、20 m 揚程で送る場合。効率70%。
\(P = \frac{1000 \times 9.81 \times (100/3600) \times 20}{0.7}\)
\(≈7.79kW\)
👉 ツールに同じ値を入れると「必要動力: 7.79 kW」と表示されます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 効率はどの値を入れるべき?
A. カタログのポンプ効率(例えば75%)に、モーター効率(例えば95%)を掛けて「71%」と入力します。
Q2. 水以外の流体でも使える?
A. はい。密度を正しく入力すれば空気・油・化学薬品なども計算可能です。
おすすめ記事
圧損を計算するツールについてまとめています。
あわせて読みたい

圧損計算ツールまとめ|直管・曲管・オリフィス・急拡大縮小・入口出口の損失係数を自動計算 配管設計や流体システム設計では、圧損(圧力損失) の正確な見積もりが欠かせません。特に 直管摩擦損失 や 急拡大・急縮小・曲管(エルボ/ベンド)・オリフィス・入...